スロベニアのスポーツ用品メーカー、エランの民営化入札に7社が応札したもようだ。現地日刊紙『ドゥネヴニク』が21日付で報じた。売却手続きは来年上半期にも完了する見通し。
\『ドゥネヴニク』によれば、応札した7社のうち、3社は全事業を、残り4社は一部の事業分野を買収する意向だ。エラングループはスキー用品製造エランのほか、ボート製造のエラン・マリンとスポーツ用品製造のエラン・インヴェンタを擁する。
\エランは数年来、投資家を探している。今年4月に英投資会社アーガス・キャピタルへの売却が予定されていたが、契約直前になってアーガスが買収提案を取り下げて失敗に終わった。
\エランは欧州連合(EU)の欧州委員会の命令で、2008年に受けた政府助成金の返還を迫られている。その額は金利を含めて1,150万ユーロに上るが、手持ち資金だけでは返済できない状況にある。同社はまた、財政難に苦しむスロバキア政府が優先して民営化する企業15社にも含まれている。(東欧経済ニュース4月24日号「スロベニアのスキー用品メーカー、民営化が頓挫」を参照)
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