伊大手銀行ウニクレディトは3日、同行がハンガリー事業から撤退を検討していると報じられたことに対し、これを否定する声明を発表した。
\ロイター通信は同日、ハンガリー政府が金融機関の税負担引き上げを検討していることに関連し、ウニクレディトの中東欧事業の責任者であるパパ氏が「取り返しの付かないことになる」と警告。税負担が増加する場合は「(事業を)見直すことになるだろう」と語ったと報じていた。パパ氏は声明で、ハンガリー子会社は同国の金融市場で利益をあげている数少ない銀行のひとつであると指摘。「ハンガリーにとどまることを明確に希望している」と強調したうえで、「もちろん事業環境の同行には注意を払い、ビジネスモデルを調整し事業を成功させるよう努力している」と述べた。
\ハンガリーの金融機関は、政府が11年に導入した外貨建て住宅融資利用者の返済負担を軽減策によって多額の損失を計上している。さらに、8月から金融取引税が引き上げられたことも重荷となっており、先月には墺金融大手ライフアイゼンバンクが同国から撤退する可能性を示唆した。
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