チェコの鉄道車両大手、シュコダ・トランスポーテーションは2日、鉄道車両向け電装機器メーカー、ロケルを買収したことを明らかにした。ディーゼル機関車部門の技術力を強化し、開発能力の向上を図るのが狙い。買収価格は明らかにしていない。
\ロケルは1994年設立で、オストラバに拠点を置く。ディーゼル機関車、レールカーの制御装置のほか、電車の制御装置や情報管理装置などを開発製造する。スロバキア、ポーランド、リトアニア、ウクライナ、イタリアなどにも輸出実績がある。シュコダ・トランスポート傘下のパルス・ノヴァとは、ディーゼルカー「レジオノヴァ」のエンジンの開発をはじめ多数のプロジェクトで提携している。
\シュコダ・トランスポーテーションは8月、ドイツ鉄道から近距離用2階建て電車6編成を1億1,000万ユーロで受注。西欧市場での競争力に自信をつけ、市場拡大に意欲的だ。2012年の売上高は153億コルナ、純利益は30億コルナだった。(1CZK=5.16JPY)
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