2013/12/11

ロシア

JTとフィリップモリス、ロシアのたばこ物流会社に出資

この記事の要約

日本たばこ(JT)とフィリップモリスは4日、ロシアのたばこ物流を手掛けるメガポリス・ディストリビューションに出資すると発表した。それぞれ20%を7億5,000万米ドル(約750億円)で取得する。たばこ流通大手である同社と […]

日本たばこ(JT)とフィリップモリスは4日、ロシアのたばこ物流を手掛けるメガポリス・ディストリビューションに出資すると発表した。それぞれ20%を7億5,000万米ドル(約750億円)で取得する。たばこ流通大手である同社との提携を強化し、ロシア市場での攻勢を強める。手続きは年内にも完了する見通しだ。

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メガロポリスはロシアでも有数の物流大手で、紙巻きたばこでは70%の圧倒的なシェアを誇る。JT、フィリップモリスのほか、インペリアル・タバコと提携している。2012年の売上高は約120億ドル。JTとフィリップスは向こう4年間の業績に応じ、メガロポリスにそれぞれ最大1億ドルを追加して支払うことになる。

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市場ではJTとフィリップモリスが今回の出資で流通コストを抑制できるほか、ロシアでの地盤を強化できるという見方が浮上している。

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ロシアは昨年のたばこ販売本数が3,700億本と、中国に次いで世界2位のたばこ消費大国だ。外国たばこが市場の90%を占める。JTなど国外大手は先進工業国での販売低下を相殺するため、同国での事業拡大を狙っている。

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JTはロシア市場で36%のシェアを握り、サンクト・ペテルブルグ、モスクワ、レニングラード地方、エレツで工場を操業する。フィリップモリスはシェア26%で、クラスノダルとサンクト・ペテルブルグ近郊に生産拠点を構える。

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