2014/1/29

総合・マクロ

中東欧の倒産件数後退、大企業の破たん目立つ

この記事の要約

フランスの信用保険会社コファスがこのほど発表した2013年の中東欧企業倒産件数は前年に比べて減少した。少し遅れて到達した金融危機の波から穏やかに回復しているもようだ。一方で倒産した企業の債務総額は80%も増加し、倒産の規 […]

フランスの信用保険会社コファスがこのほど発表した2013年の中東欧企業倒産件数は前年に比べて減少した。少し遅れて到達した金融危機の波から穏やかに回復しているもようだ。一方で倒産した企業の債務総額は80%も増加し、倒産の規模が増していることがうかがえる。コファスでは、銀行の貸し渋りがその背景にあるとみている。

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中小企業は復調しており、債務遅延を含め、期日を過ぎても返済されていない債務の合計は前年よりも縮小した。

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逆に、それまで期日通りに債務を履行してきた大手企業が2~3カ月の間に急に倒産する例が多くなった。コファスは、これらの企業は資金力が小さくて融資への依存度が高いと指摘。銀行の貸出基準厳格化で資金が回らなくなったのが原因と解説する。

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国別では、ポーランドとルーマニアで倒産件数と債務総額が2005年以来で最高となった。

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ただし、ポーランドは◇危機の影響が到達して経済が減速◇倒産件数880件はかなり少ない数値◇2013年上半期は前年同期比で2割増えていたが通期では1%の増加にとどまった――として、深刻な状況を示すものではないとしている。

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ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ
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