2014/2/5

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア銀行業界収支、08年以来で初めて改善

この記事の要約

ブルガリア銀行業界の収支が08年以来で初めて改善した。国立銀行(BNB)のリポートによると、2013年の利益は5億8,490万レフとなり、前年から3.1%増加した。現地の民間通信社フォーカスが3日報じた。\ 金融機関30 […]

ブルガリア銀行業界の収支が08年以来で初めて改善した。国立銀行(BNB)のリポートによると、2013年の利益は5億8,490万レフとなり、前年から3.1%増加した。現地の民間通信社フォーカスが3日報じた。

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金融機関30社のうち赤字採算となったのは7社で、前年より3社減少した。ただし、この3社にはブルガリアから撤退したラトビアのリージョナル・インベストバンクも含まれている。

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利益が最も大きかったのはウニクレディト・ブルバンクの2億200万レフ。DSKバンクが1億9,400万レフで続いた。

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しかし、安定した資産基盤を持つ銀行でも、主要業務からの収入減に直面している。融資は年間を通して動きに乏しく、法人融資残高は0.4%増の383億レフ、個人融資残高も0.5%増の185億レフと、ほぼ前年と同じ水準にとどまった。

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一方で預入額は個人で9.4%増の392億レフ、法人で7.5%増の230億レフ弱と大きく伸びた。ラジオ・ブルガリアによると、トルコに住むブルガリア人が通貨リラの下落を恐れてブルガリアの金融機関に預金する例が増えている。ギリシャ人も、キプロスのような預金課税が行われるのではと不安を覚えてブルガリアで口座を開設しているという。

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ウニクレディト・ブルバンクでは、今年も貸し倒れによる損失が続き、2~3年は償却負担が減らないとみている。(1BGN=●JPY)

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