オーストリアの建設大手ポルは17日、ポーランド国鉄(PKP PLK)から鉄道路線の近代化を受注したと発表した。契約金額は約4,900万ユーロで、ポルが同国で受注した鉄道プロジェクトとして最大となる。
対象となるのは、クチュボルクとオストシェシュフを結ぶ60キロメートル区間。工事期間は設計を含め19カ月を予定している。
ポルによると、同社は昨年もポーランドで全長150キロメートルの路線を近代化した。これにはヴロツワフからオポーレを経由して東シレジア地方へ抜ける複線区間(35キロメートル)が含まれる。この区間の受注規模は約4,350万ユーロに上った。
今年4月にはビドゴシュチ~トルン間93キロメートルの完工が予定される。同区間の受注規模は約3,900万ユーロだった。
ポルは建築部門と並び、特にインフラ工事でポーランドにおける地位を固めている。線路の敷設や改修だけでなく、信号・送電線といった技術の設置など、近代化に必要な全ての作業を一手に引き受けられるのが強みだ。