ハンガリー中央統計局が12日発表した2013年の鉱工業生産高は前年比1.4%増となり、12年の1.8%減から改善した。第1四半期は前年同期比3.7%減と低調だったが、第4四半期には自動車などの輸送機器がけん引力となり、5.4%増と上向いた。
産業分野別に見ると、製造業が2.0%増で前年の1.7%減から改善した。輸送機器が19%増、化学品が6.4%増と大きく伸びた半面、コンピュータ・電子・光学機器は12.3%、薬品・医薬化学品は8.0%の大幅減となった。前年8.0%増と好調だった鉱山業は前年の8.0%増から13.9%減に悪化。エネルギー部門は7.7%減で、2年連続で前年を下回った。特に電力が12.4%減と低調だった。
鉱工業の輸出売上高は4.9%増。このうち製造業は3.7%増で、同輸出の3分の1を担う輸送機器が18.4%増で輸出拡大をけん引した。一方、国内売上高は1.8%減と振るわず、製造業も1.7%落ち込んだ。