2014/2/19

チェコ・スロバキア

チェコ、ブラウンフィールド対策を強化

この記事の要約

チェコ政府は、土壌汚染が原因で開発されないまま遊休地になっている工場跡地などの「ブラウンフィールド」対策を強化する。欧州連合(EU)の構造補助金を活用して汚染の除去を進め、ブラウンフィールドに進出する事業者には多額の補助 […]

チェコ政府は、土壌汚染が原因で開発されないまま遊休地になっている工場跡地などの「ブラウンフィールド」対策を強化する。欧州連合(EU)の構造補助金を活用して汚染の除去を進め、ブラウンフィールドに進出する事業者には多額の補助金を交付することなどにより、全国約2,900カ所にある遊休地の再開発を促進したい考えだ。

ブラウンフィールドは巨大な建物や設備の解体、汚染の除去などに多額の費用がかかるため、投資家は投資をためらう傾向にある。こうした土地の再開発を進めるため、チェコ政府はさまざまな支援措置を提供している。例えば、モラヴィア・シレジア地方では再開発を希望する自治体、国営企業、非営利団体を対象に、土地・建物の調査、解体作業、所有権問題の解決、再開発計画の作成などにかかる費用の一部を補助する制度があり、現在新製を受け付けている。この助成事業には6,000万コルナの予算が計上されている。

チェコ投資庁(チェコインベスト)のまとめによると、現在国内には2,880カ所のブラウンフィールドがある。特に、石炭・鉄鋼業が盛んなモラヴィア・シレジア地方は多くのブラウンフィールドを抱えている。これまでに再開発に成功したブラウンフィールドは452カ所で、南モラヴィア、モラヴィア・シレジア、ウースチー・ナド・ラベムにその多くが集中している。

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