損害保険大手の損保ジャパンは、トルコの保険市場のポテンシャルに期待している。同社は2011年にトルコ11位の損害保険会社フィバシゴルタを買収し同国に進出した。トルコ子会社損保ジャパン・シゴルタのアリモト最高経営責任者（CEO）は、トルコ投資促進機関 （ISPAT）とのインタビューで、「過去3年間の業績は、トルコへの投資が正しい選択だったことを示している。トルコの保険市場は経済成長と人口増加を背景に大きな伸びが期待できる」と述べた。損保ジャパン・シゴルタは2012年に36.8％と、損保業界の平均である18.2％を大きく上回る成長を達成した。
トルコはBRICsに続く有望な新興国の一つであり、人口は7,500万、平均年齢は29才と若い。一人当たり国内総生産（GDP）は約 1万ドルに達している一方、保険の浸透率はまだ低く、GDPに対する保険料の割合は約1.2％と、今後の経済発展に伴い成長が見込める市場だ。トルコ保険協会によると、昨年の保険市場の規模は242億トルコリラ（約110億米ドル）と、前年から22％拡大した。
