独エネルギー大手エーオンのルーマニア子会社は8日、13年の売上高が前年比10.5％減の46億5,000万レウ（10億500万ユーロ）に縮小したと発表した。販売量の減少が響いた。利益も前年水準を下回ったが、具体的な数値は明らかにしていない。今年については、市場自由化が進展すれば売上が拡大すると見込む。
今年も電力・ガス供給網の拡張を続ける予定で、4億600万レウ（9,100万ユーロ）を投じる計画。電力網子会社エーオン・モルドバ・ディストリブツィエへの投資は昨年の1億6,800万レウから2億1,000万レウに拡大する。ガス供給網子会社のエーオン・ガスディストリブツィエは前年（1億8,700万レウ）とほぼ同じ水準になる見通しだ。
エーオン・ルーマニアはまた、子会社であるエーオン・エネルギー・ルーマニアとエーオン・モルドバ・ディストリブツィエへの出資比率を引き上げたことも発表した。電力公社エレクトリカから株式を買収し、エネルギー・ルーマニアへの出資比率は53.58％、モルドバ・ディストリブツィエは68％に、それぞれ拡大した。取引額は合計3,150万ユーロに上った。
独エーオンは2005年に電力供給会社エレクトリカ・モルドバとガス供給会社ディストリガズ・ノルドを買収してルーマニア市場に進出した。以来、投資額は累計で52億レウ（11億7,000万ユーロ）に上っている。
