2014/5/14

ハンガリー

マジャールテレコム、1-3月期は大幅増益

この記事の要約

ハンガリーの通信最大手マジャールテレコムが8日発表した2014年1-3月期連結決算の最終利益は68億3,000万フォリントとなり、前年同期の2.8倍に急拡大した。売上高は1,518億9,300万フォリントで3%減少したが […]

ハンガリーの通信最大手マジャールテレコムが8日発表した2014年1-3月期連結決算の最終利益は68億3,000万フォリントとなり、前年同期の2.8倍に急拡大した。売上高は1,518億9,300万フォリントで3%減少したが、コスト削減による売上マージン上昇で、本業のもうけを示す営業利益(EBITDA)は3.8%増の405億2,800万フォリントを確保した。

部門別の売上高は、移動体通信部門が0.2%増の732億フォリントだった。通話サービスが2.6%減の454億フォリントと振るわなかった半面、データサービスは3.8%増の170億フォリントに伸びた。固定回線通信部門は4.1%減の518億フォリント。通話サービスで通話料金下落と接続件数低下のダブルパンチで7.6%減の171億フォリントに落ち込んだことが足を引っ張った。テレビ事業は好調で10.3%増の99億フォリントに拡大したものの、通話サービスの落ち込みを相殺するには至らなかった。

SI(システムインテグレーション)/IT事業は5.9%減の132億フォリント。2年前に参入した電力小売りサービスも昨年11月の規制小売価格11%引き下げや暖冬の影響で、11.8%減の135億フォリントと低調だった。

電力小売り事業と通信機器販売が低調なことなどから、今年は通年で3%の減収、EBITDAベースで3~6%の減益を見込む。

(1HUF=0.46JPY)