2014/6/18

コーヒーブレイク

クリミア便乗商法~ロシア

この記事の要約

モスクワ中心部の露店で販売された「プーチンTシャツ」が話題になっている。アナ・トリフォノヴァさんら2人がデザインしたもので、オリンピックでの活躍、アイスホッケー世界選手権優勝、クリミア「再統一」といった「国際舞台における […]

モスクワ中心部の露店で販売された「プーチンTシャツ」が話題になっている。アナ・トリフォノヴァさんら2人がデザインしたもので、オリンピックでの活躍、アイスホッケー世界選手権優勝、クリミア「再統一」といった「国際舞台におけるロシアの最近の成功」を受けて商品化したという。

絵柄は15種類。サングラスをかけたプーチン大統領の顔だけを配したシンプルなものから、「もっとも礼儀正しい人(クリミア半島のロシア軍兵士を『礼儀正しい人々』と呼んだことをもじったもの)」の文字入りのミリタリー風デザイン、アロハシャツを着たプーチン大統領がカクテルグラスを手に「クリミアからこんにちは」と呼びかけるレトロ風なものまで、「10歳の子どもから年金暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんまで」「誰でも好みのデザインが見つかる」(トリフォノヴァさん)という。

イタル・タス通信によれば、1,200ルーブル(35ドル)という値段にもかかわらず、発売1時間で100枚以上を売り上げた。まずは3日間の限定販売だったが、好評であればオンラインで売ることも検討するという。

プーチン大統領の支持率上昇を受けた便乗商法とみられるが、シベリアの菓子会社も同じ発想で「クリミア・キャンディー」を開発した。こちらのパッケージでは、ロシア国旗のシンボルカラーを身に着けたスーパーマンらしき男性が、クリミア半島の地図を背景に力こぶを見せている。宣伝文句は「クリミアを手に入れろ(食べちゃおう)!」。同社によるとトレンドに乗ることを狙い、もともとあった製品とキャッチフレーズに「クリミア」を付け加えたという。

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