スロバキアのフィツォ首相は8日、水の輸出を禁止することを可能にするため、憲法の関連条項を改正する方針を示した。水資源の保護が目的で、実施されれば人道上の目的を除いて水の輸出ができなくなる。
スロバキア通信(TASR)によると、鉱物資源を国有財産として取引を規制する憲法第4条が改正の対象。改正後はパイプラインとタンクによる水の輸出は禁止され、容器入りの水の輸出のみが許されるという。フィツォ首相は、現在議会で審議されている水関連法案が第2読会に送られた後に改正内容の詳細を公表するとしている。
審議中の水関連法案は水を戦略的資源と位置付け、水の輸出に関する権限を地方自治体から中央政府に移譲することや、水資源保護区への石油パイプライン敷設の禁止などを内容としている。