2014/10/15

ハンガリー

ハンガリー鉱工業生産高、8月は2.9%増―過去11カ月で最低の伸び率

この記事の要約

ハンガリー中央統計局(KSH)は7 日、2014年8月の鉱工業生産高(速報値、稼働日調整済み)は前年同月比で2.9%増だったと発表した。上げ幅は過去3カ月連続で10%を超えていたが、大きく縮小した。 前月比(季節・稼働日 […]

ハンガリー中央統計局(KSH)は7 日、2014年8月の鉱工業生産高(速報値、稼働日調整済み)は前年同月比で2.9%増だったと発表した。上げ幅は過去3カ月連続で10%を超えていたが、大きく縮小した。

前月比(季節・稼働日調整済み)では5.7%減と、3カ月ぶりに前月を下回り、10年12月以降で最も大幅な落ち込みとなった。1-8月期では前年同期比8.7%増。

統計局のシンデレ氏は、8月の生産活動が低調だったのは休暇シーズンにあたることに加え、鉱工業のけん引力である自動車産業の減産が影響したと指摘する。今年前半に大幅増産となったが、欧州輸出市場の景気冷え込みを受けて生産調整を迫られているもようだ。

同国の国内総生産(GDP)は第2四半期に前年同期比3.9%増となり、過去9年間で最も堅調な経済成長を示した。経済省は通期の予想成長率について、上期の成長に大きく貢献した鉱工業生産が秋には再び上向くとの観測から、当初予測の3.1%に据え置いている。