2014/12/10

ポーランド

ゼネラル・エレクトリック、ポーランドBPH銀の株式1.9%売却へ

この記事の要約

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は2日、ポーランド子会社BPH銀行の株式約1.9%を売却すると発表した。浮動株比率の拡大を目指す金融監督局(KNF)との合意に基づくもので、時価で換算すると約6,460万ズロチ(1,55 […]

米ゼネラル・エレクトリック(GE)は2日、ポーランド子会社BPH銀行の株式約1.9%を売却すると発表した。浮動株比率の拡大を目指す金融監督局(KNF)との合意に基づくもので、時価で換算すると約6,460万ズロチ(1,552万ユーロ)に相当する。また、KNFへの詳細報告義務が2016年まで延長される見通しで、GEが予定するBPH銀の売却に影響しそうだ。

GEは収益が不安定な金融事業を整理し、利ざやの大きい機械設備部門に経営資源を集中させる方針だ。BPH銀売却もこれに沿うもので、保有する89%を手放す。ただ、KNFは取引承認の条件として、買い手の信用格付けがGEと同じかそれ以上(スタンダード・プアーズの格付けでAAプラス以上)であることを求めている。また、金融市場における健全な競争を確保するため、国内で事業を展開する銀行による買収は認めない方針だ。

KNFへの報告義務は、2010年の損失計上を機に導入されたもので、要請に応じて財務予測や行動計画を提出する。なぜこの義務が延長されるのかは明らかになっていない。消息筋によると、今年はまだ一度も報告を命じていないという。(1PLN=35.92JPY)