独総合電機大手シーメンスは5日、ポーランド石油最大手PKNオルレンからガスタービンコンバインドサイクル発電プラントをターンキー契約で受注したと発表した。受注したのは最新鋭のHクラスガスタービン「SGT5-8000H」などで構成される発電プラントで、ドイツ以外の中欧地域では初めて。同プラントの定格出力は596メガワット(MW)で、首都ワルシャワの北西約100kmのプウォツクに建設される。2017年には稼働を開始する予定だ。
ポーランド経済は2003年以降、欧州連合(EU)の平均を大きく上回る成長を遂げてきた。これに伴い、電力需要は14万590ギガワット時(GWh)から15万7,980GWhに拡大した。そのため同国は現在、電力不足を補うとともに、効率の悪い老朽化した発電設備を刷新する必要に迫られている。