トルコ統計機構(TUIK)が3日発表した11月のインフレ率は前年同月比9.15%となり、前月の8.96%から0.19ポイント上昇した。9%台となるのは8月以来。相場の下落が続く石油製品等エネルギーを除いたCPIの上昇率は前年同月比10.23%だった。
分野別の上げ幅は食品・ノンアルコール飲料が14.37%で最高。宿泊・飲食サービスも14.32%と大きく上昇した。その他の品目で平均を上回ったのは衣類と医療費でそれぞれ9.71%、9.33%上昇した。
前月比では全体で0.18%の上昇に止まり市場の予想値を下回った。10月は前月比1.90%の上昇だった。
トルコ中銀は10月に発表した四半期報告で、食料品の価格上昇と通貨リラの下落を理由に2014年末のインフレ率の予想値を前年比プラス8.9%に上方修正していた。