2015/1/28

CIS諸国

ウクライナ、IMFに融資拡大を要望 

この記事の要約

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は21日、世界金融フォーラム開催中のダボスでウクライナのポロシェンコ大統領と融資枠拡大について会談し、昨年4月に合意した170億米ドルのスタンドバイ融資に代わり、拡大信用供与ファシ […]

国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事は21日、世界金融フォーラム開催中のダボスでウクライナのポロシェンコ大統領と融資枠拡大について会談し、昨年4月に合意した170億米ドルのスタンドバイ融資に代わり、拡大信用供与ファシリティ(EFF)を提供することに前向きな姿勢を示した。IMF理事会が同国の要望に応えるよう支援すると述べた。

ウクライナはIMFのスタンドバイ融資と他の債権者からの総額270億米ドルの借り入れで財政危機を乗り越えたが、新たに150億米ドルの資金不足が発覚している。EFFはスタンドバイ融資より融資期間も返済期限も長いため、ウクライナにとっては融資条件となっている構造改革に時間をかけることができるという長所もある。

一方、ジャレスコ財務相は、ウクライナ国債の債権者と中期的な債務安定化を図るため協議する考えであることを明らかにした。IMFとの新たな融資合意が実現すれば債務リストラは避けられないとの見方から、償還期限が17年の国債が急落した。