2015/2/18

ポーランド

S&P、ポーランド格付け見通しを強含みに引き上げ

この記事の要約

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先ごろ、ポーランドの国債格付け見通しを従来の「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ(強含み)」に引き上げた。現在の格付けは投資適格級とされる上位10段階中 […]

米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)は先ごろ、ポーランドの国債格付け見通しを従来の「ステーブル(安定的)」から「ポジティブ(強含み)」に引き上げた。現在の格付けは投資適格級とされる上位10段階中6番目の「A」で、今後2年間で引き上げられる可能性があるという。

S&Pは、ポーランドでは経済成長が今後も順調に継続するとともに所得増が期待され、信用力が改善するとしている。主な背景としてマクロ経済運営の健全性、財政収支の安定性、比較的低い対外債務への依存度を挙げた。

また貿易相手国の景気低迷を受けて、同国の15年の実質GDP成長率を昨年よりわずかに低い3%と予測する一方、16年には3.4%まで加速するとした。懸念材料としてはユーロ圏の景気低迷とウクライナ情勢の悪化を挙げた。

S&Pの発表に対し同国のシュチュレク財務相は、「格付け見通しの引き上げは金融市場におけるポーランドの信用力が継続的に向上していることを反映している」と述べた。

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