2015/2/18

チェコ・スロバキア

スロバキアの14年の鉱工業生産高、09年以来の低成長

この記事の要約

スロバキア統計局が10日発表した2014年12月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で0.7%上昇したものの、14年通期では前年比3.4%増にとどまり、欧州債務危機の影響でマイナス成長を記録した09年以来最低の伸 […]

スロバキア統計局が10日発表した2014年12月の鉱工業生産高(稼働日調整済み)は前年同月比で0.7%上昇したものの、14年通期では前年比3.4%増にとどまり、欧州債務危機の影響でマイナス成長を記録した09年以来最低の伸び率となった。

品目別にみると、最も好調だった電気機器は18.7%、次いでその他の製造業及び機械・装置の設置及び修理が15.4%、機械・装置類を除く卑金属及び金属加工が11.7%とそれぞれ大きく増加した。一方、化学製品、医薬品・医療化学品、繊維・衣料・皮革製品はそれぞれ10%以上減少した。コークス・石油精製品は8.8%の減少だった。

鉱工業生産高の伸び率鈍化の理由としては、ウクライナ危機とそれに伴う市場の動揺の他、自動車メーカーが新モデル投入のため年末にかけて生産を控えたことなどが挙げられる。14年の自動車生産は約3%増で、前年に比べやや減速した。

前月比(季節調整済み)では12月は0.7%のプラス成長となった。11月は前月比0.7%減だった。