ブルームバーグがこのほど発表した「これから注目されるワイン産地」として、中東欧地域からハンガリーのトカイ地方が選ばれた。12世紀にまでさかのぼるワイン造りの伝統や、名声の高さが評価された。トカイは中東欧で最も洗練されたワインを生産し、今後5年間で3億3,000万ユーロ規模の投資を受けるとしている。
ハンガリー北東部に位置するトカイは甘口のデザートワインとして有名な「トカイワイン」の産地。標高240メートルの火山性土壌の斜面に5,000ヘクタールのブドウ畑が広がり、28の村でワインを生産する。1946～89年まで続いた社会主義時代には生産量が重視されたものの、近年は再び品質が向上している。
