2015/3/11

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

仏ラファルジュ、スロベニア工場の操業を停止

この記事の要約

仏ラファルジュは4日、オーストリアのストラバグと合弁で運営しているスロベニアのセメント工場の操業を停止したと発表した。環境当局の命令をいったん受け入れた形。ただ、同社はこの措置を不服とし、あらゆる法的手段を講じる姿勢だ。 […]

仏ラファルジュは4日、オーストリアのストラバグと合弁で運営しているスロベニアのセメント工場の操業を停止したと発表した。環境当局の命令をいったん受け入れた形。ただ、同社はこの措置を不服とし、あらゆる法的手段を講じる姿勢だ。

スロベニア政府は欧州連合(EU)の圧力に屈し、環境審査当局を通じてセメント工場を調査した。その結果、有効な環境免許が存在しないとして操業停止を命じた。

EUは、欧州法が大手製造企業に取得を義務付ける環境免許なしに、ラファルジュが工場を操業していることを問題視。先月末、スロベニア政府に対し、このまま操業を認めれば政府を欧州裁判所に訴えると通告した。

欧州裁判所は2010年にも、スロベニアの環境免許制度の不備を認める判決を下している。

ラファルジュは、昨年8月に行政裁判所が免許を取消したのにも関わらず、操業を続けていた。