ハンガリーの国営航空管制サービス会社であるハンガロコントロールは、アイスランドの同業イサヴィアと研究開発での協力や人材・ノウハウの共有などで提携する。両社は10日、マドリッドで開催中の世界航空交通管理（ATM）会議で提携契約に調印した。
今回の提携は、欧州連合（EU）の単一欧州航空交通管理（SESAR）プログラムに両国が参加するための重要な足がかりとなる。同プログラムを通して、欧州の航空管制の効率向上と最適化を図り、持続可能な航空輸送システムの構築を目指す。
提携では革新的な管制システムの研究および検証、新技術採用に伴うシミュレーションの改善、研修プログラムの開発などに共同で取り組む。また、遠く離れた地域で活動する管制会社が提携することで、航空会社の求める性能の高いサービスが提供できる実証例となることも期待されている。
