2015/3/18

チェコ・スロバキア

チェコ中銀、コルナ安誘導のための市場介入を固持

この記事の要約

チェコ中央銀行のトムシック副総裁は10日、自身のブログで「通貨コルナが1ユーロ=27コルナに近づけば中銀が市場介入する可能性が強まる」と述べ、中銀のコルナ安誘導戦略を改めて強調した。コルナは今月初めに27.50コルナ台を […]

チェコ中央銀行のトムシック副総裁は10日、自身のブログで「通貨コルナが1ユーロ=27コルナに近づけば中銀が市場介入する可能性が強まる」と述べ、中銀のコルナ安誘導戦略を改めて強調した。コルナは今月初めに27.50コルナ台を割り込んだ後、27.30を挟んでの展開となっている。

シンガー総裁も同様に市場介入を擁護する。インフレ率0%前後は容認するが、原油価格下落が間接的に経済成長に影響を及ぼしデフレ圧力が強まれば、「市場介入する用意がある」と語った。昨年、経済成長2%を確保できたのは市場介入のおかげというのが総裁の見方だ。

中銀は13 年11 月、デフレリスク抑制という名目で、1ユーロ= 27コルナ前後にコルナ高を制限し、その対応策として16年末まで市場介入を実施する方針を決めた。この戦略に対し、ゼマン大統領は国民の資産を目減りさせたと批判的だ。(1CZK=4.68JPY)