2015/3/25

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリアワイン、ロシアで苦戦

この記事の要約

ブルガリアワインのロシアへの輸出量が急減している。ロシア週刊誌『Argumenti Nedeli』が先ごろ報じたもので、ウクライナ紛争をめぐる欧米の対ロ制裁や通貨ルーブルの下落による消費の冷え込みが背景にあるようだ。 ブ […]

ブルガリアワインのロシアへの輸出量が急減している。ロシア週刊誌『Argumenti Nedeli』が先ごろ報じたもので、ウクライナ紛争をめぐる欧米の対ロ制裁や通貨ルーブルの下落による消費の冷え込みが背景にあるようだ。

ブルガリアワインにとり、ロシアは旧ソ連の時代から総輸出量の50%を占める最大の輸出先。ブルガリアワイン委員会(EAVW)のクラジミール・コエフ代表はその経済規模を「天文学的」と評価する。しかし、ブルガリアが対ロ制裁に同調していることからロシア市場にも変化が生じており、ロシア人バイヤーはブルガリアワインに「あっさりと見切りを付けている」(コエフ代表)という。

代わりに伸びているのが中国とアメリカ向け輸出で、昨年の総輸出量5,800万リットル(750ml換算で4,350万本)のうち中国向けは8.6%に当たる500万リットル、アメリカ向けは1.7%の100万リットルを占めた。

同国の2013年のワイン生産量は1億7,250万リットル。14年は天候に恵まれず、7,620万リットルにとどまった。