2015/4/1

チェコ・スロバキア

チェコ企業の支払いモラルが改善

この記事の要約

チェコ企業の支払いモラルが過去2年で改善したことが、現地の取引信用保険大手Kupegが先ごろ発表した調査結果で明らかになった。昨年同社が保証した売掛債権のうち不良債権化したのは2,740万ユーロで、前年に比べ約25%の大 […]

チェコ企業の支払いモラルが過去2年で改善したことが、現地の取引信用保険大手Kupegが先ごろ発表した調査結果で明らかになった。昨年同社が保証した売掛債権のうち不良債権化したのは2,740万ユーロで、前年に比べ約25%の大幅減となった。ただ、支払いモラルの水準は、金融危機ぼっ発前の07年に比べまだ3割程度低いという。

Kupegによると、不良債権は徐々に減少してきたが、中小企業や不正取引がらみで売掛金が回収不能となるリスクは依然大きく、不良債権化した取引の約1割に詐欺の疑いがあるもようだ。リスクが高いのは、モロッコ、南米、また特にサウジアラビアやアラブ首長国連合などアラビア半島の取引先という。

Kupegが昨年保証した売掛債権は1,970億コルナに上り、このうち輸出保険が全体の46%を占めた。政情不安のウクライナ、ベラルーシのほか、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、マケドニア向けで輸出額が減少した一方、オーストラリア、インド、中国向けは増加した。(1CZK=4.71JPY)