セルビア政府が国営ベオグラード空港の民営化を検討している。このほどテレビ局B-92がインターネットサイトで報じたもので、政府は近く資産価値の再評価を行い、専門の作業部会を立ち上げる予定だ。
現在、ベオグラード空港の株式の83%は国が保有する。資産価値は以前約2億ユーロだったものの、同空港のササ・ヴライサヴリエヴィッチ社長は「今では株価はほぼ2倍になっている」とし、再評価への自信をのぞかせた。昨年の同空港の純利益は2,700万ユーロ。
同国の累積財政赤字は対GDP比で70%に近い。昨年4月に経済改革推進を公約に掲げて発足したブチッチ内閣は国営企業の民営化を推し進めており、航空関連では昨年、国営セルビア航空の株式の49%をアラブ首長国連邦(UAE)の企業に売却した。