ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)は3月27日、ポーランド西部・ポズナニ工場で約900人を新規採用すると発表した。商用車「キャディ」の4代目モデルの生産を5月末に開始するためで、従業員数は12%以上増える。同モデルはポズナニ工場が一貫して生産する。
ポーランドはVWにとって重要な生産拠点だ。グループブランドのMANやスカニアを含め、これまでに、ポズナニ、ポルコヴィツェ、スタラホヴィツェ、クラコフ、スウプスクの5都市で工場を操業する。雇用総数は1万3,000人を超え、VWブランドの商用車のほか、トラック、バス、エンジン、シートなどを製造している。
ポズナニ工場では昨年「キャディ」と、同じく商用車の「T5」を計17万5,500台出荷した。今年はこれをやや下回る17万4,000台を予定している。
なお、VWは昨年、ポズナニに近いヴジェシニャに33億ズロチ(約8億ユーロ)を投じ、新工場を整備すると発表した。2,300人体制で、来年から大型バン「クラフター」の次世代モデルを生産する予定だ。