イランにおける核開発をめぐり、同国と米欧など6カ国との間で枠組み合意が成立したことを受け、プーチン大統領は13日、イランに対する長距離地対空ミサイル「S-300」の禁輸措置を解除した。米国は6月の最終合意まで制裁を続ける方針で、ロシアの動きを「状況にプラスにならない」と批判している。
イランは2007年にS-300を8億米ドルで発注した。しかし、10年にイランの原子力計画をめぐる国連制裁発効を受けて、メドベージェフ大統領(当時)が納入をストップしていた。
インタファクス通信によれば、旧型の「S-300 PMU1」であれば数カ月後にも輸出が可能。改良型の「アンテイ2500」であれば早くて1年半後になるという。