2015/6/3

ロシア

ロシアのインフレ率に鈍化の兆し

この記事の要約

ロシア統計局が5月27日発表した消費者物価動向(週間統計)によると、5月19-25日の消費者物価指数は年初に比べ8.3%上昇した。インタファクス通信の試算によると、前年同期比で15.8~15.9%の上昇に相当し、2月以降 […]

ロシア統計局が5月27日発表した消費者物価動向(週間統計)によると、5月19-25日の消費者物価指数は年初に比べ8.3%上昇した。インタファクス通信の試算によると、前年同期比で15.8~15.9%の上昇に相当し、2月以降で初めて16%を下回った。

ロシアの消費者物価は、一部の農産物輸入制限と通貨ルーブル下落による輸入価格高騰を受け、昨年末から大幅に上昇している。インフレ率は昨年12月に11.4%をつけ二桁台に乗った後、3月には16.9%まで上昇。4月はわずかに低下したものの、引き続き16.4%と高い水準にある。

ただ、ルーブルの対ドル相場が2月に入り3割以上回復したことから、インフレ鈍化への期待は大きい。経済開発省は4月に今年のインフレ率予測を当初の12.2%から11.9%に下方修正している。