2015/6/17

自動車

独自動車部品のベバスト、ルーマニア工場の拡張が完了

この記事の要約

独自動車部品大手のベバスト(Webasto)は11日、ルーマニア西部アラド工場の拡張を完了した。これにより、今年のルーフシステムの生産数は前年比50%増の75万ユニットとなる見通しだ。 ベバストは2008年にアラド工場の […]

独自動車部品大手のベバスト(Webasto)は11日、ルーマニア西部アラド工場の拡張を完了した。これにより、今年のルーフシステムの生産数は前年比50%増の75万ユニットとなる見通しだ。

ベバストは2008年にアラド工場の操業を開始した。今回の第3期投資では床面積を1万平方メートル増やし、2万6,000平方メートルに広げた。これにより、アラド工場は同社の自動車ルーフ工場として欧州最大となる。同工場に対する投資残高は6,500万ユーロ。

ベバストはスライドルーフ、パノラマルーフなどを手掛ける老舗メーカーで、BMWやフォルクスワーゲングループを顧客に持つ。昨年の連結売上高は前年比8%増の25億ユーロ、営業利益(EBIT)は同10%増の1億3,600万ユーロだった。今年第1四半期も前年同期比で22%の増収を確保しており、業績が上向いている。グループ従業員数は約1万400人で、このうち1,000人強がアラド工場で働く。

同社は4月、競合の米インテバからチェコのリベレツ工場を買収した。同工場ではダイムラー向けにパノラマルーフを生産しており、ベバストはインテバからプロジェクトを引き継ぐ形で同工場を操業していく。