2015/6/24

総合・マクロ

ベラルーシ、対インドネシア貿易拡大を狙う

この記事の要約

ベラルーシのロパトザゴルスキ在インドネシア大使は22日、ミンスクで行われたベラルーシ・インドネシア貿易・経済・学術・技術協力委員会の会合終了後に記者会見し、両国が掲げる2018年までに貿易高を10億米ドルに引き上げる目標 […]

ベラルーシのロパトザゴルスキ在インドネシア大使は22日、ミンスクで行われたベラルーシ・インドネシア貿易・経済・学術・技術協力委員会の会合終了後に記者会見し、両国が掲げる2018年までに貿易高を10億米ドルに引き上げる目標は十分達成できるとの見方を示した。すでに実績のあるカリ肥料の輸出拡大に加え、食品輸出の開始、鉱山機械・車両の売り込みなどを通じて、商機をつかむ意気込みだ。

ベラルーシが昨年、インドネシアに輸出したカリ肥料は75万トンで、同国市場の約30%を占めた。今後も取引量を拡大するチャンスは大きいとみている。

ベラルーシ産食品の市場としても有望視しており、乳製品などインドネシアで輸入比率が高い食品を中心に年内にも輸出を本格化させる。

また、商用車大手のベルアズ(BelAZ)は、鉱山機械の納入に向けてインドネシアの大型入札2件に参加している。今年後半に結果が判明する見通しだ。

このほか、首都ジャカルタの公共交通部門向けに、2016~17年から旅客車両を輸出することにも狙いを定める。ジャカルタ市長が近くモスクワを訪問することになっており、ベラルーシ当局はモスクワまで出向いて売り込みをかける予定だ。

これ以外にも、軍事部門における修理や保守、設備輸送など技術協力を予定している。