米格付け大手のスタンダード&プアーズ(S&P)は19日、スロベニアの格付け見通しを「安定的」から「強含み」に引き上げた。長期信用格付けは「Aマイナス」、短期格付けは「A2」で据え置いた。今後24カ月以内に格上げする確率は「3分の1」としている。
S&Pは同時に、同国の今年から2018年の年平均成長率を従来の1.5%から2%強に引き上げた。輸出の伸びが堅実であることと、内需改善を理由としている。また、今年の経常収支が5年連続で黒字になると予測する。
信用格付けの引き上げでは、◇経済回復の継続◇構造改革に支えられた財務・債務指標の改善――がカギとなる見通しだ。