ロシア石油最大手で国営のロスネフチが6月26日発表した2015年1-3月期の純利益は560億ルーブル(約9億920万ユーロ)となり、前年同期を実質で30.2%上回った。売上高は原油価格の下落が響き、6.3%減の1兆2,880万ルーブルに縮小した。営業利益(EBITDA)は8.3%減の2,650億ルーブルだった。
昨年の通貨ルーブル安を受け、米ドル換算では業績が大きく悪化した。売上高は46.6%減の210億ドル、営業利益は45.8%減の45億ドル、純益は9.1%減の10億ドルとなった。
有利子負債は4.8%減の433億ドルに縮小した。2013年のTNK-BP買収のために受けたつなぎ融資は返済を完了した。
生産量は日量520万石油換算バレルで、前年同期から2.1%拡大した。
なお、ロシア石油2位のルクオイルの1-3月期決算は、純利益が前年同期比35%減の232億ドル、純益は60%減の6億9,000万ドルとなった。(1RUB=2.27JPY)