2015/7/15

自動車

トルコ自動車産業の好調続く、生産・輸出で記録更新の勢い

この記事の要約

トルコ自動車産業が好調だ。同国自動車工業会(OSD)が13日発表した2015年上半期生産台数は66万7,600台となり、前年同期を18.4%上回った。輸出台数も7.5%増の48万6,300台に拡大した。通期では生産・輸出 […]

トルコ自動車産業が好調だ。同国自動車工業会(OSD)が13日発表した2015年上半期生産台数は66万7,600台となり、前年同期を18.4%上回った。輸出台数も7.5%増の48万6,300台に拡大した。通期では生産・輸出ともに5%増加し、いずれも過去最高記録を更新する見通しだ。

欧州市場の回復に加え、自動車業界に対する政府の投資促進策により生産強化が進んだことが追い風となった。2012年にスタートした同施策の最初の成果が今年上半期の増産に現れた形だ。

今後もトルコでの生産能力が拡大する見通し。2013~14年に業界が発表した投資計画の総額は45億米ドルに上り、すべて完了すれば国内年産能力が170万台まで上昇する。

トルコ自動車産業は昨年の通期生産台数が117万台、輸出台数が88万5,000台に上った。今年は生産台数122万5,000台、輸出台数92万5,000台となり、ともに前年同期比5%増で過去最高を更新する見通しだ。成長率は英自動車市場調査会社LMCが予測する世界平均の2.5%を上回る。

業界では、トルコ建国100周年となる2023年までに生産台数を400万台、輸出台数を300万台に引き上げる目標を掲げている。