オランダの公益大手であるアリアンダー、ステッディン、デルタ、ウェストランドの4社は7日、スロベニアのイスクラエメコ(Iskraemeco)とデンマークのフロニダン(Flonidan)から成る企業連合と、東芝のスイス子会社ランディス・ギア(L+G)に、デジタル型電力・ガス計測器(スマートメーター)を600万台発注した。契約総額は4億7,000万ユーロ。欧州連合(EU)が進めるエネルギー効率化政策に沿うもので、2020年末までにプロジェクトを完了させる。
電力計測器を得意とするイスクラエメコは、ガス計測器で実績のあるフロニダンと共同で納入契約を落札した。来年初めから2020年までの5年間で、最低160万台を供給する。取引金額は2億3,500万ユーロ。納入数は250万台まで拡大する可能性がある。
一方、L+Gは300万台を受注した。取引金額は明らかにされていないが、イスクラエメコ/フロニダン連合と同じ2億3,500万ユーロ前後とみられる。
オランダ政府は公益企業に対し、2020年末までに国内世帯の8割にスマートメーターを設置することを義務付けている。アリアンダーら4社は合計でオランダ配電市場の70%を握り、今回のプロジェクトで同国のスマートグリッド化が大きく進みそうだ。