2015/8/5

自動車

ポーランド自部品グロツリン、GMとVWから大型受注

この記事の要約

ポーランド自動車部品製造のグロツリン(Groclin:旧インター・グロツリン)は3日、米ゼネラルモーターズ(GM)と独フォルクスワーゲン(VW)からカーシートを受注したと発表した。契約期間は6年で、受注総額は9,600万 […]

ポーランド自動車部品製造のグロツリン(Groclin:旧インター・グロツリン)は3日、米ゼネラルモーターズ(GM)と独フォルクスワーゲン(VW)からカーシートを受注したと発表した。契約期間は6年で、受注総額は9,600万ユーロ。グロツリンはウクライナとポーランドの工場で製品を生産する予定だ。

VWからは小型商用車「クラフター」の新モデルと、乗用車「CC(シーシー)」向けにシートカバーを受注した。契約額はそれぞれ1,200万ユーロ、6,000万ユーロとなる。

VWは来年から新しい「クラフター」をポーランド中西部ヴジェシニャの新工場で生産する計画だ。グロツリンはこれにあわせ、来年初めからポーランド工場で生産を開始する。「CC」向けはウクライナ工場で手がける計画だ。

GMからはオペル「ザフィーラ」向けのシートカバーを受注した。契約額は2.400万ユーロ。来月にもウクライナ工場で生産に取り掛かる。

グロツリンは独企業のカーベルコンセプトとゲルストナー・マネジメントホールディングが合計52.49%を出資し、経営権を握っている。2015年1-3月期の売上高は10.5%減の1億460万ズロチ(2,530万ユーロ)、営業利益(EBITDA)は49.3%減の360万ズロチに縮小した。最終損益は前年同期の190万ズロチの黒字から62万7,000ズロチの赤字に転落した。(1PLN=32.81JPY)