ベラルーシ財務省は7月28日、ロシアと交わした10年間の融資契約に基づき、7億6,000万米ドルの融資を受けたと発表した。調達資金はロシア並びにユーラシア安定開発基金(EFSD)からの借入金の返済に充てる。
ベラルーシの今年第1四半期の経済成長率は、自国通貨ベラルーシ・ルーブルが大幅下落したことなどからマイナス2%に落ち込んだ。ルカシェンコ大統領は、ウクライナ紛争をめぐる欧米の対ロ制裁などによるロシア経済の低迷の影響で、国内経済が30億米ドルの打撃を受けたと語った。
ロシア英字紙『モスクワタイムズ』によると、ベラルーシは今年4月、ロシアから1億1,000万米ドルの融資を受けたあと、5月には昨年受けた15億5,000万米ドルの融資条件の変更で合意した。また、6月には新たに30億米ドルの融資を依頼したとみられる。
ベラルーシの4月1日時点の対外債務残高は124億米ドルで、そのうち40億米ドルが今年返済期限を迎えるという。財務省によると、対外債務残高の対国内総生産(GDP)比率は17%に上る。