独自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)がロシア国内における自動車需要の低迷を受けて、同国で生産した車両の輸出を検討している。同社の広報担当者がこのほど、決定事項ではないとした上で、ロシア現地法人がモスクワ南部カルーガ工場からの輸出に向けた調査を実施したことを明らかにした。同工場ではすでに、小型車「ポロ」、SUV「ティグアン」、中型車「シュコダ・ラピッド」の減産を決定している。
VWは中国生産車については北米を輸出先候補に挙げているものの、ロシア生産車は今のところ輸出先を明らかにしていない。
ロシアの欧州ビジネス協会(AEB)のデータによると、2015年1-7月期のロシアにおけるVWブランド車販売台数は前年同期比44%減の4万2,525台に後退している。また、自動車全体の販売台数は同35%減の91万3,181台だった。