ロシア政府は8月28日、独自の航空券予約・発券システム(GDS)を開発している事実を明らかにした。今月1日の個人情報法発効を機に、外国のGDS運営業者がロシア市場から撤退しているためだ。
現地経済紙『ベドモスチ』によると、開発には国営の複合企業ロステックが携わっている。将来的に航空券だけでなく、鉄道の切符、宿泊、観光ツアーの予約・販売にも用途を広げる。
新たに発効した個人情報法では、ロシア国民の個人情報をロシア領内のサーバーに保管することを定めている。GDS運営業者をロシアの航空会社の下請けと位置づけて、同法の適用から除外する案もあったが、連邦保安庁の反対で採用されなかった経緯がある。