2015/9/30

チェコ・スロバキア

チェコ電力CEZ、バッテンフォールの独褐炭発電事業買収に関心

この記事の要約

チェコ電力最大手で国営のCEZがスウェーデン・バッテンフォールのドイツ褐炭発電事業の買収を検討している。CEZ幹部が22日、ロイター通信に対し明らかにしたもので、独東部の同事業の資産価値を精査した上で最終判断する。 CE […]

チェコ電力最大手で国営のCEZがスウェーデン・バッテンフォールのドイツ褐炭発電事業の買収を検討している。CEZ幹部が22日、ロイター通信に対し明らかにしたもので、独東部の同事業の資産価値を精査した上で最終判断する。

CEZのノヴァク最高財務責任者(CFO)は、電力価格が低迷する中での発電事業拡大について、新規建設でなく既存事業の買収であれば採算が合うとの考えを示した。また「褐炭発電所が不要となるまで数十年かかる」と述べる一方、褐炭発電をめぐる規制が変更されるリスクも考慮する必要があると語った。

バッテンフォールは大気汚染を理由にドイツでの褐炭発電事業からの撤退を求めるスウェーデン政府の圧力を受け、昨年10月には同事業の売却を発表していた。一方、設備投資が一巡したCEZではキャッシュフローが増加し、新たな投資先を探している。

バッテンフォールの同事業についてはチェコ電力大手のEPHも昨年来関心を示している。