2015/10/7

自動車

ハンガリー政府、テスラ誘致に尽力

この記事の要約

ハンガリーが米電気スポーツカーメーカー、テスラの誘致に力を入れている。現地の在外公館を通じて必要な投資環境や時期などの情報を直接入手し、良好な関係構築に努めているもようだ。ハイテク企業のテスラが生産拠点を設ければ、ハンガ […]

ハンガリーが米電気スポーツカーメーカー、テスラの誘致に力を入れている。現地の在外公館を通じて必要な投資環境や時期などの情報を直接入手し、良好な関係構築に努めているもようだ。ハイテク企業のテスラが生産拠点を設ければ、ハンガリーの技術力向上にもつながることから、政府も誘致活動に本腰を入れている。現地ニュースポータル『index.hu』が5日伝えた。

テスラは低価格帯の次世代セダン「モデル3」の欧州展開に向けて、大量生産工場の立地として中東欧に注目している。ただし、ハンガリー外務貿易省によれば、その決定時機は欧州販売台数の動向次第。早くても来年以降という。

同省は6カ月前に誘致活動を開始した。まず、セメルケーニー在ワシントン大使が今年3月、着任とともにカリフォルニア州のテスラ本社を訪問した。また、4月には、テスラが生産拠点を持つオランダのシーヤールト在デン・ハーグ大使が、同社の工場責任者と会談した。

シーヤールト外務貿易相は来年初めにもテスラが立地検討に入るとみて、チャコー在ニューヨーク領事に同社訪問を指示している。

「モデル3」は2年以内の製造開始が予定される。推定販売価格は3万5,000~4万米ドルで、BMW「3シリーズ」やメルセデスベンツ「Cクラス」と競合する。