2015/10/21

ハンガリー

ハンガリー、たばこの統一包装法を導入

この記事の要約

ハンガリー政府は来年5月から、たばこの包装デザインを黒無地に統一する。欧州たばこ製品指令(2014/40/EU)の施行期限が来年5月に迫るのを機に導入するもので、商標(ロゴ)の表示を禁止するほか、使用できるフォントも統一 […]

ハンガリー政府は来年5月から、たばこの包装デザインを黒無地に統一する。欧州たばこ製品指令(2014/40/EU)の施行期限が来年5月に迫るのを機に導入するもので、商標(ロゴ)の表示を禁止するほか、使用できるフォントも統一するなど、欧州法よりも踏み込んだ内容となる。

たばこ製品指令は昨年5月に発効した。加盟国は来年5月20日までに、◇たばこ容器(箱)の前面と背面の65%以上を健康被害の警告に用いる◇ふた部分にも警告を印刷する――などの規定を国内法に転換する必要がある。

しかし、ハンガリーの措置は欧州法の規制よりも厳しい。同国は今年7月にパリで開かれた反たばこ10カ国会議に出席し、簡易包装導入に同意。今回の規制強化はその路線上にある。

パッケージが同じであれば、たばこ会社はブランド・商品名かたばこの中身でしか差別化できなくなる。このため、ファッション性が重要な若い世代で喫煙の魅力が小さくなるとみている。

これら10カ国には、2012年に世界で始めて統一包装を導入したオーストリアが含まれる。同国では13年12月からの1年でたばこ消費料は12.2%減少したという。ほかに参加しているのは、フランス、南アフリカ、アイスランド、ノルウェー、ニュージーランド、英国、スウェーデン、ウルグアイ。