スロバキア統計局が13日発表した9月の消費者物価(CPI)は前年同月比で0.5%下落し、過去最大の下げとなった。価格の変動が大きい燃料と食品を除いたコアインフレ率はマイナス0.1%となり、前月と同水準だった。
物価動向を項目別にみると、「運輸」が7.3%下落したほか、「住宅・上下水道・電気・ガス・その他の燃料」は1.7%、「郵便・電気通信」は0.2%低下した。
一方で、値上がりしたのは「家具・家庭用機器・住宅補修」(1.8%)、「宿泊・外食」(1.8%)、「教育」(1.4%)、「アルコール飲料・たばこ」(1%)、「食品・ノンアルコール飲料」(0.3%)などだった。
今後の見通しについてウニクレディトのアナリスト、コルシュニャーク氏は、学生・年金生活者などの鉄道運賃無料化や原油価格低下の影響が今後薄れ、インフレ率が上昇していくと予想する。ただ、急速な上昇はなく、来年中は1%前後で推移するとみている。