2015/11/25

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ルーマニア石油大手OMVペトロム、R&Dセンターを刷新

この記事の要約

墺石油大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロム(OMV Petrom)は18日、南部クンピナにある調査・技術設計研究所(ICPT)の設備を刷新したと発表した。新たに採掘物サンプルの貯蔵施設を設けたほか、研究施設を […]

墺石油大手OMVのルーマニア子会社であるOMVペトロム(OMV Petrom)は18日、南部クンピナにある調査・技術設計研究所(ICPT)の設備を刷新したと発表した。新たに採掘物サンプルの貯蔵施設を設けたほか、研究施設を拡充し、OMVの資源開発事業を支援する。投資額は2,000万レウ(約450万ユーロ)で、そのうち685万レウを欧州連合(EU)の助成で賄った。

OMVペトロムは南東欧最大の石油ガス会社で、2014年の原油及び天然ガスの生産量は6,600万石油換算バレルに上った。年間450万トンの石油精製能力を持ち、ルーマニアと近隣諸国でガソリンスタンド780店を運営している。同社の今年7-9月期決算は原油価格の下落を受け1,000億ユーロの赤字だった。

ICPTはOMVペトロムの研究開発部門として、地質構造に関するデータ収集や採掘方法の開発などを行っている。(1RON=19.67JPY)