2015/11/25

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

欧州企業、マケドニアを生産拠点として強化へ

この記事の要約

マケドニアの事業環境を税率、人材確保、投資奨励策などの観点から高く評価し、生産拠点として強化する欧州企業が増えている。グルエフスキ首相は先ごろ、ベルギーのバス製造大手バンホール(Van Hool)など西欧企業が同国に新た […]

マケドニアの事業環境を税率、人材確保、投資奨励策などの観点から高く評価し、生産拠点として強化する欧州企業が増えている。グルエフスキ首相は先ごろ、ベルギーのバス製造大手バンホール(Van Hool)など西欧企業が同国に新たな投資を計画していることに言及し、雇用拡大への期待を示した。

現地ネット情報サイトKurirによると、バンホールは2013年、首都スコピエ郊外に約2,500万ユーロを投じて工場を開設した。米国市場向けの長距離バスを製造し、今年は約300台の生産を見込む。将来的に欧州や他の市場向け製品の生産を視野に入れており、来年1-3月期には新工場に着工する。

イタリアのパイプ・プラスチックホース製造のテクノホース(Tekno Hose)はこのほど、スコピエの東に位置するブナルジクの第2工場が完成し、試験稼働に入った。早くも来年には第3工場を建設する計画だ。

ドイツの自動車部品メーカー、ODWエレクトリック(ODW Elektrik)は14年に西部のオフリドでハーネスや電装部品の生産を開始。今年夏に投資総額1,500万ユーロの工場拡張計画を発表した。現在約130人の従業員を将来的に1,000人まで増やし、同社の重要な生産拠点として強化する。