韓国斗山グループのチェコ子会社、斗山シュコダパワーは先ごろ、デンマークから大型受注を獲得した。オーフス近郊リスビェーク(Lisbjerg)で建設中のバイオマス熱電併給プラント(発電能力:40メガワット弱)にタービンを納入するもので、取引規模は「数億コルナ」(同社)に上る。
タービン設備一式及び備品と温水加熱機器を供給するほか、設置・稼働業務を担当する。新プラントは来年末に稼働し、約6万5,000世帯に電力と熱を供給する予定だ。
斗山シュコダパワーによると、デンマークはエネルギー・環境政策として化石燃料からバイオマスへの移行を進めている。リスビェークのプラントではわらを熱源とすることで、二酸化炭素(CO2)排出量が年25万トン減る。また、燃えかすは肥料として再利用される。
斗山シュコダパワーは1859年創業のエンジニアリング会社で、2009年に斗山重工業が買収した。出力10~1,200メガワットの蒸気タービンを手がけ、世界市場の10%を占める。2014年の売上高は前年比3億コルナ増の91億コルナに達した。新規受注高は46億コルナだった。(1CZK=4.81JPY)