2015/12/9

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

英ロールスロイス、トルコ国産ジェット戦闘機へのエンジン供給狙う

この記事の要約

航空機エンジン大手の英ロールスロイスが、トルコ初の国産ジェット戦闘機にエンジンを供給する事業の受注を目指している。トルコ・中東事業責任者であるパトリック・レジス取締役がこのほど、現地紙「サバ」に明らかにしたもので、同開発 […]

航空機エンジン大手の英ロールスロイスが、トルコ初の国産ジェット戦闘機にエンジンを供給する事業の受注を目指している。トルコ・中東事業責任者であるパトリック・レジス取締役がこのほど、現地紙「サバ」に明らかにしたもので、同開発製造プロジェクトへの参加が実現すれば、2025年にトルコにエンジン工場を設立する方針だ。

トルコ国産戦闘機は2023年の初飛行を目指し開発中で、来年、エンジンを単発にするか双発にするかを決定する。双発となった場合、ロールスロイスはユーロファイターに搭載されている同社のターボファンエンジン「EJ200」の採用を目指す。

ロールスロイスはまた、民間機用エンジンの供給先であるトルコ航空とエンジン整備センターの開設で協議中だが、レジス取締役は年間処理台数が最低100基に達することが前提条件としている。トルコ航空の整備子会社とはエンジン部品製造で提携する可能性もあるという。

ロールスロイスはトルコ航空との事業関係強化に加え、官民提携(PPP)によるトルコ高度製造技術センター(AMTC)の設立に参加するなど、近年積極的な市場戦略を展開している。