2016/1/13

総合・マクロ

中東欧の経済見通しを3%に下方修正=世銀

この記事の要約

世界銀行は6日発表の経済見通しで、中東欧及び中央アジア地域の2016年成長予測を従来から0.4ポイント引き下げ、3%に下方修正した。原油価格の大幅な値下がりや、ウクライナ紛争がロシアおよび取引国の景気に予想以上の打撃を与 […]

世界銀行は6日発表の経済見通しで、中東欧及び中央アジア地域の2016年成長予測を従来から0.4ポイント引き下げ、3%に下方修正した。原油価格の大幅な値下がりや、ウクライナ紛争がロシアおよび取引国の景気に予想以上の打撃を与えていることが主因だ。

中欧・西バルカン諸国は原油の輸入コスト低下と、主要取引先であるユーロ圏の景気回復に支えられ、穏やかな成長が継続する見通し。ただ、ウクライナ紛争の激化や原油のさらなる値下がり、米国金融引き締めに伴う金融市場の混乱など、景気減速につながるリスクが存在する。

ロシアは昨年の成長率(推定値)がマイナス3.8%と、昨年6月時点の予測を1.1ポイントも下回った。今年はマイナス0.7%で、6月のプラス成長予測から一転して景気後退が見込まれている。

ウクライナは昨年、景気が底を打ち、今年は1%のプラス成長に転じる見通し。ただ、上昇幅は前回予測より1ポイント下方修正された。

中欧と西バルカン諸国は昨年、それぞれ3.3%、1.9%の成長を遂げた。今年の予測は各3.2%、2.6%へと上方修正された。

トルコは昨年の4.2%から今年は3.5%へ減速する見通しだ。

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